レ・クロ・ペルデュ
コルビエール
ラングドック, フランス
ジャンシス・ロビンソン2008年8月:ラングドック産ワインの中のトップワインの1つ。
『The World Atlas of Wine』最新版:ラングドック地方のトップワインの1つに選ばれる。
イングランド出身のヒューゴ・スチュワート氏とオーストラリア出身のポール・オールド氏が2003年に設立したこの小さなドメーヌでは、有機栽培の古いブドウの木を使い、ごく少量生産の見事なワインを手作りしています。ジャンシス・ロビンソンがワイン愛好家達へのアドバイスの中で、「本物のワイン愛好家は大量市場など無視してよいのです・・・しかし南フランスの小規模ドメーヌで造られているワインは絶対に味わってみるべきです。理想的な地中海気候の中で手作りされたワインは、まさにフランスの秘宝と言えるでしょう。」と述べています。ここで言っている「南フランスの小規模ドメーヌ」にあたるのがまさにこのレ・クロ・ペル・デュです。
コルビエール地方は、地中海から内陸へ60kmほど続く、面積13,000ヘクタールの広大な土地です。大量生産のワインが多く造られ、安くて手軽なワインの生産地としてよく知られています。しかし、レ・クロ・ペルデュのように新しいやり方でワイン作りをしている醸造所もいくつかあり、そこではとてつもない手間とエネルギーを費やして、本当の意味で個性のある、特別なワインが造り出されています。
レ・クロ・ペルデュ(Clos Perdus)とは「失われたブドウ畑」を意味し、スチュワート、オールド両氏の、古いブドウの木を探すという最初の目的に由来しています。このような古いブドウの木は手間がかかるという理由から大量生産用ワインの生産者には一般的に軽視されていますが、その風味は強烈で凝縮感があり、他とは異なる特別なワインを作り出すことができます。
現在、この醸造所は三箇所にブドウ畑を持っています。ペイリャック村に近い海辺の平原地帯には古いムールヴェードル種とカリニャン種、ペイリャック村から少し内陸にはいった土地には樹齢は若いが収量を抑えたグルナッシュ種とサンソー種、そしてモーリーからそれほど遠くはないアグリー谷の内陸にはグルナッシュとシラーが植えられています。ブドウは有機栽培で、ビオディナミ農法に基づき生産量を減らして収穫されます。すべての作業は機械なしの手作業で行われており、それゆえに、ブドウは本来の持ち味を表現することができるのです。
二人が働く質素な地下貯蔵室があるのは、古く美しいペイリャック・スル・メール村。ナルボンヌの南にある、フラミンゴでいっぱいの干潟に位置しています。年間の生産量はたった20,000本ですが、スチュワート、オールド両氏はとても仕事熱心です。ブドウは小さな木箱に注意深く手作業で収穫され、除梗された後、区画や品種ごとに違うステンレススチールの樽で天然酵母を使って発酵されます。移動させる際にはビオディナミカレンダーの月の動きに従い、できるだけ空気にさらさないように丁寧に作業が行われ、バスケットプレスで圧搾されます。
スチュワート、オールド両氏は、はつらつとした思慮深い性格の持ち主です。スチュワート氏はこの醸造所の設立前にはイングランドで農業を営んでいました。オールド氏はオーストラリアでダンサーをしているうちワインに夢中になり、国内で研修をしていましたが、古い友人であるスチュワートと同様、この土地の美しさとブドウ栽培の豊かな歴史に魅かれてやってきました。オールド氏は現在、貯蔵室の上にある家に、同じくダンサーである妻と幼い息子の三人で暮らしています。
クロ・ペル・デュのワインはすべてドメーヌで栽培されたブドウを醸造、ボトリングしています。ザヴァインは、クロ・ペル・デュの日本における正規代理店です。蔵元から直接リーファーコンテナで輸入しています。


